目次
市場規模
市場規模:その業界の全プレーヤーの総売上
豆腐・音楽業界の5000億と約同じくらいの市場規模となります。
次に成人1人当たり酒類の消費量の推移を見ていきましょう。
酒類全体の消費量の推移
全体の消費を見ると平成11年がピークで下降して行っています。
70年代日本ではビールと日本酒(清酒)で90%のシェアを占めていたのですが今や50%を切っています。
なぜかは分かりますね。
ハイボール(ウイスキー)・焼酎ブーム・糖質制限(健康志向)等の影響でかなりのシャアを落としました。
成人1人当たりの酒類消費量
成人(飲酒できる人口)は増えているのに
1人当たりの酒類消費量は落ちています
これが数字から見る若者の酒離れなのです。
娯楽の増加(ネットフリックス・ゲーム・SNS)による影響もあると考えられます。
ここで重要になるのがこの娯楽と戦うのではなく、クロスさせるのが重要になってくると考えれます。
飲酒習慣のある者の割合
週に3日以上飲む習慣がある人の割合で
30代から男女ともに増加し
70代以降から減少する
ここからみると年代の構成が非常に重要になってきます。
では今後日本の年代構成はどうなっていくか見ていきましょう。
日本の未来の飲酒層の割合
この人口ピラミッドから
30~69歳(飲酒習慣が高い年齢)の変化を表すと
2030年(10年後)には165万人減少
2040年(20年後)には714万人減少
2050年(30年後)には1476万人減少
このような状況になっていきます。
また今の若者の酒離れも相まって酒類の消費は日本では間違いなく大きく下降してくることが数字から分かると思います。
それでは今後どうするのか?
持論:日本では無理でしょう
だからこそ清酒製造業者以外も酒を提供する全業界、海外に目を向けて行わなければ何年後かに生き残るのはめちゃくちゃ難しいということです。
清酒製造業者の方々は間違いなく海外のシェアを考えていますね。
日本酒の今後
日本酒の売上と営業利益の推移
酒類の日本の市場については衰退していくことが見えたと思います。
ここで日本酒に絞って考えていきましょう。
日本酒の売上と営業利益の推移についてグラフ化したものです。
2015年-2016年において
売上は-0.7%なのですが
利益については+17%だったのです。
ここから見えるのが利益率の高い商品が売れているのです。
安売り時代じゃないんです。付加価値を付けるのです。
日本酒の海外への動き
海外への輸出金額は9年連続で伸び輸出金額は3倍となっています。
ここに日本酒の道が完全に見えてきてると考えます。
輸出量は
アメリカ・香港・中国・韓国・台湾と続き大きく伸びていっています。
国別で見ていくと
香港では高価格帯の日本酒市場が盛り上がっているのが分かります。
海外では日本酒は求められその中でも
高価格帯の日本酒が求められている!ということです。
清酒製造業者の推移
次にの本の清酒製造業者の推移を見てみましょう。
2003年には1836者あったものの
2017年には1371者
461者減しております。
このコロナの影響でまだ正確な数字は出ていませんがどんどん減少していくでしょう。
次の各酒造のシェアを見ていきましょう。
2016年時点で
全体の1,406蔵の内
11蔵で全体の54%を製造
その内の8%が低収益
295蔵で全体の16%を製造
その内16%が低収益
残り
1100蔵で11%を製造
その内49%が低収益
要するに大手は良いが小さい蔵ほど低収益でその数は多いということです。
これは今後の酒蔵がどうなっていくか?誰もが予想できると思います。
次回は今後どうしていくべきか?考えていきましょう。

渡辺 祐司

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